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外国人介護人材受入れコラム

 

ヒューマンライフケア特定技能コラム バックナンバー

ヒューマンライフケア株式会社の「特定技能登録支援事業」では、長年の介護事業での実績を活かし、
介護事業者様の外国人介護人材受入れをサポートしています。
このサイトでは、外国人介護人材の受入れに関連するコラムを随時更新してまいります。

 

 

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リスク管理とコンプライアンス
―外国人介護スタッフと共に築く「事故を起こさない組織文化」

 

リスク管理とコンプライアンス―外国人介護スタッフと共に築く「事故を起こさない組織文化」

 

 

介護事業所において、最も重要な経営課題の一つが「リスク管理」と「コンプライアンス」です。
高齢者の生命・身体を預かる介護サービスでは、事故や不正が発生した場合の影響は極めて大きく、利用者・家族からの信頼だけでなく、事業所の指定取り消しや行政処分など、経営に直結するリスクにつながる可能性があります。

 

特に近年は外国人介護スタッフの採用が急速に拡大しています。
こうした多様な人材が働く環境では、リスク管理とコンプライアンスを「日本人スタッフだけの常識にしない」ことが重要です。

 

本稿では、介護施設が絶対に回避すべきリスクと、その予防のための教育・組織作りについて整理します。

 

 

介護施設が絶対に回避すべき3つのリスク

介護施設における重大リスクは、大きく次の3つに分類できます。

 

① 事故・虐待などの安全リスク

 

転倒、誤嚥、誤薬、入浴事故など、介護施設ではさまざまな事故が発生する可能性があります。
これらは単なるヒューマンエラーではなく、組織的なリスク管理の不足が背景にあるケースが少なくありません。

 

介護施設では事故予防のために、ヒヤリハットの共有や事故分析などを体系的に行うことが推奨されています。
事故防止の基本は

 

事故報告の徹底
ヒヤリハットの共有
再発防止策の標準化

 

という組織学習です。

 

 

② 介護保険制度・労働法令違反

 

コンプライアンス違反で最も多いのが、制度についての理解不足によるものです。
例えば、

 

不適切な介護記録
算定要件を満たさない加算請求
労働基準法違反(サービス残業など)

 

などが挙げられます。
介護保険法に違反した場合、介護報酬の返還や指定取り消しなどの行政処分が科される可能性があります。
つまり、制度の理解はコンプライアンスの基礎なのです。

 

 

③ 外国人雇用に関する法令違反

 

外国人介護人材の雇用では、

 

在留資格の範囲外の業務
不適切な労働条件
監督体制不足

 

などが問題になるケースがあります。
外国人介護人材には複数の在留資格があり、制度ごとに就労条件や研修義務が異なるため、事業者側の適正な管理が求められます。

 

 

外国人スタッフへの教育で重要な3つのポイント

外国人介護スタッフへの教育では、単に「日本語を教える」だけでは不十分です。 重要なのは次の3点です。

 

1.ルールを「行動」で教える

多くの外国人スタッフは、日本の制度や文化を前提とした説明では理解しにくい場合があります。
例えば

 

×「事故報告をしてください」
「転倒しそうな場面を見たら、この用紙に書いてください」

 

というように、具体的な行動レベルで説明することが重要です。

 

 

2.やさしい日本語と図解の活用

介護・医療の専門用語は、日本人でも理解が難しいものです。
そのため

 

やさしい日本語
イラストマニュアル
動画研修

 

などを活用し、視覚的にも理解しやすい教材を用意することが効果的です。

 

 

3.「報告しても責めない」文化

外国人スタッフが事故やミスを報告しない場合、考えられる要因の多くは「怒られるのではないか?」という心理です。

 

リスク管理において最も重要なのは「ミスを隠さない文化」です。

 

事故報告は「責任の追及」ではなく「再発防止のための情報共有」であることを、組織として明確にしておく必要があります。

 

 

日本人スタッフとのチーム共有がカギ

外国人スタッフへの教育で忘れてはならないのが、日本人スタッフ側の意識です。
多くの現場で起こる問題は

 

外国人スタッフだけに研修を実施する

日本人スタッフには従来通り

 

という「分断型教育」です。
しかし、本来のリスク管理は「チーム全体の文化」です。
例えば、

 

ヒヤリハット会議
多職種カンファレンス
事故分析ミーティング

 

などを、国籍や職種、雇用形態に関係なく全スタッフに行うことで、安全文化が定着します。
介護現場では管理職・リーダーが組織と現場をつなぐ役割を担うことが重要視されており、組織的な人材育成が不可欠です。

 

②役割の明確化(誰が何をするか)

BCPでは、災害時の役割を事前に決めておく必要があります。

【例】

避難誘導
利用者の安否確認
家族への連絡
物資の管理

 

外国人スタッフにも具体的な役割を、それも「サポート役」ではなく「担当者」としてのポジションを割り当てることがポイントです。

 

③日本人側の教育も同時に

多文化チームでは、日本人スタッフ側の理解も不可欠です。
文化の違いによる誤解を防ぐこと、また日本人同士でも人によって異なる意見ややり方などを統一化するよう話し合うことで、現場の雰囲気は大きく変わります。

 

 

経営者が今すぐ取り組むべき3つの施策

最後に、介護事業所の経営者・人事責任者が取り組むべき施策を整理します。

 

①リスク研修の定期化

事故防止・制度理解・外国人雇用管理を体系化する

 

②マニュアルの多言語化・視覚化

動画・図解・やさしい日本語

 

③ヒヤリハット共有文化の構築

報告を評価する組織へ

 

 

まとめ:リスク管理は「制度」ではなく「文化」

介護施設におけるコンプライアンスは、単なる法令遵守ではありません。
それは、利用者の命を守るための文化です。

 

そして今後、外国人介護人材がさらに増える時代において、「日本人だけが理解している安全ルール」では組織は機能しません。
国籍・職種を超えた共通言語として「安全・倫理・コンプライアンス」を共有すること。
それこそが、これからの介護事業所に求められるリスクマネジメントの本質と言えるでしょう。

 

 

 

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