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外国人介護人材受入れコラム

 

ヒューマンライフケア特定技能コラム バックナンバー

ヒューマンライフケア株式会社の「特定技能登録支援事業」では、長年の介護事業での実績を活かし、
介護事業者様の外国人介護人材受入れをサポートしています。
このサイトでは、外国人介護人材の受入れに関連するコラムを随時更新してまいります。

 

 

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外国人介護人材の文化的背景について、十分に理解できていますか?

 

外国人介護人材、今後の獲得競争に「負けない」ポイントは?

 

 

海外からの介護人材受入れ、それは単なる人手不足解消の手段というだけでなく、施設・組織の未来を左右する、重要な経営判断です。
しかし、海外人材を真の「戦力」とするためには、建物や設備といったハード面のインフラ整備だけでは不十分です。
本当に整備すべきなのは、彼らについて正しく理解し、受入れる土壌をはぐくむことではないでしょうか?

 

今回は主にインドネシアからの人材にスポットを当て、その文化的価値観が日本の介護現場において「隠れた資産」となりえるかについて紐解いていきます。

 

 

二つの大きな価値観の潮流

 

一つは「年長者への深い敬意」です。
これは単なるマナーではなく、社会秩序の根幹を成す道徳観と言えます。
人生の先輩である高齢者は知識と経験の源泉であり、心から敬い、支えるべき存在であるという精神は、日本において介護の理念として掲げられる「尊厳の保持」と、驚くほど重なります。
ご利用者様お一人おひとりの人生に敬意を払い、寄り添う姿勢は、彼らにとっては既に「当たり前のこと」なのです。

 

そしてもう一つは「ゴトン・ロヨン(Gotong Royong)」と呼ばれる、相互扶助の精神です。
これは「重い物を共に持ち上げ、運ぶ」という言葉に由来し、「困った時はお互い様」という共同体意識を意味します。誰かの仕事が滞っていれば、自分の担当ではなくても、自然と手を差し伸べる。一人の喜びや悲しみを、チーム全体で分かち合う。この文化は、ともすれば個人主義に陥りがちな現代の職場において、スタッフ同士の絆を強め、温かで一体感のあるチームを築き上げるための強力な潤滑油となるでしょう。

 

 

生活習慣と、その土台となる「宗教」への理解

 

イスラム教徒が8割以上※1を占めるインドネシアでの生活習慣は、私たちにとっては未知の部分が多いかもしれません。
しかしこれを「障壁」と捉えるか、「多様性」として組織の力に変えるかは、施設・組織側の視点一つで大きく変わります。

 

まず「祈り」について。 彼らにとって「祈り」は心を整え、日々の感謝を捧げるための大切な時間です。
その1回数分の祈りのために静かなスペースを確保したり、休憩時間を調整したりするだけで、彼らは「自分の大切な習慣を尊重してもらえた」と感じ、組織への深い信頼と感謝を寄せるでしょう。

 

そして、「食事」についても同様です。
豚肉やアルコールを避けるイスラム教の教えは、個人のアイデンティティの根幹にかかわる部分です。すべての食事をハラル対応※2にするという選択肢もありますが、大切なのは本人が安心して食事を選べる選択肢があることです。 例えば、社員食堂のメニューに「鶏肉」「魚」など、含まれている材料が分かるようピクトグラム(絵文字)を付けるなどの工夫をするだけで、彼らの心理的安全性を大きく高めることができます。
なお、これはイスラム教徒に対してだけでなく、日本でも近年増えている食品アレルギーを持つ人などに対しても有効な工夫です。

 

また、年に一度の「ラマダン(断食月)」は、信仰心を深める大切な期間です。br> 日中の飲食を断つ彼らに対し私たちができることは、過度に心配することではなく、体調を心配しながら温かく見守ることです。br> この期間を共に乗り越える経験は、国や宗教を超えた仲間意識をはぐくむ貴重な機会となります。

 

外国人介護人材の文化的背景を正しく理解し、尊重する姿勢を示すことは、彼らだけでなく受入れる側も含め、人材の成長と定着をはかるために最も効果的な「投資」と言えるでしょう。

 

 

※1 出典:外務省データより
※2 豚肉やアルコール、イスラム法に則って処理されていない肉など、「ハラーム(禁じられている)」とされているものを避け、「ハラール(許されている)」とされている食材や手順に準拠すること

 

 

 

 

私たちヒューマンライフケアは介護業界での長年の実績と、教育を基盤とするヒューマングループのノウハウで、外国人介護人材の受入れから育成・定着まで中長期的に伴走する特定技能登録支援機関です。 まずはぜひ、お気軽にご相談ください。

 

 

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