このサイトでは、ヒューマンライフケアで特定技能外国人介護人材が対象の「介護福祉士国家試験対策講座」の講師へのインタビューと、オンライン授業風景のダイジェスト動画をお届けします。
貴法人・施設でのスタッフ受入れや在留資格変更、教育・研修にあたってのご参考に、ぜひご覧ください!
「介護福祉士試験対策」外国人材にとってのポイントは?
ヒューマンライフケア 介護福祉士国家試験対策講座
木村講師
木村講師 経歴
一般企業にて勤務後、無資格で特別養護老人ホームで介護のキャリアをスタートし、3年目に介護福祉士、その2年後にケアマネジャーの資格を取得、介護業界に29年携わる。また人材育成や運営管理の業務に携わる中で2015年頃から外国人と関わるようになり、技能実習の試験官を努めた経験も。また、日本語教師の資格も保有している。
Q. 外国人介護人材への指導方針は?
A. 10年以上にわたって外国人介護士への指導を行ってきた中で指導方針として大切にしているのは、介護を専門職として捉え、行動の根拠を理解することの重要性を説くことです。
Q. 外国人と日本人で、試験対策は違いますか?
A. 勉強方法自体は外国人と日本人、同じだと思います。ただし、外国人は日本での生活経験が短いため、文化やマナー、ルールといった面でアドバンテージがありませんので、より多くの勉強が必要になります。
例えば「民生委員」や「社会福祉協議会」といった、日本人には馴染みがあっても外国人には理解が難しい、独特の概念がありますので、これらの単語の意味を噛み砕いて教える工夫をしています。
Q. 多様なレベルの受講生に対応するために行っていることは?
A. 介護福祉士国家試験の受験要件は「実務経験3年」であり、過去問を読解・理解できる日本語レベルが求められます。しかし受講生はそれぞれ出身国や経験、勤務する施設の種類、そして日本語レベルが異なります。そこで、日本語レベルが足りない受講生にも、国家試験のベースとなる知識を教えることに焦点を当てています。
Q. 外国人がつまづきやすいポイントは?
A. 簡単な日本語のケアレスミスです。例えば「右・左」といった基本的な言葉の理解が、試験問題の文章を読んだ際に、実際の介護の行動と一致しないことがあります。
また、施設によって呼び方が異なる用語や、メーカー名で呼ばれる商品名、現場でよく使われる略語なども、試験問題では正式な言葉が使われるため、試験対策上の課題となります。
Q. 試験合格のための目標点数は?
A. 125点満点中80点を目指すことを目標設定し、得意分野で確実に得点を稼ぐように指導しています。試験合格のためには自分の得意分野を作って、そこに焦点を当てて勉強することで、得点に繋がりやすくなります。また、苦手な項目は捨てることや、選択肢を減らして正解率を上げるテクニックも教えています。
ただし、外国人が1回で合格することは難しいと認識していますので、パート合格を利用して2年目の問題数を減らす戦略が重要です。
Q. 学習へのモチベーションを維持するには?
A. 授業では一方的な解説をするのではなく、受講生自身に答えを考えさせ、積極的に発言するように促しています。また、過去問を自己学習でただ解くだけでなく、正解・不正解それぞれの理由を徹底的に調べることの重要性を教えています。限られた授業時間の中で、受講生自身が深く考察し、理解を深めることが合格につながると考えています。
Q. これまでに受講した外国人には、どのような変化が見られましたか?
A. 多くの受講生は当初、過去問をただ解いて正誤を確認するに留まっていましたが、約4ヶ月の受講期間を経て、正解・不正解の根拠を理解することの重要性に気づき始めたと思います。この変化によって自身の学習方法が確立し、自己学習を通じて知識を咀嚼できるようになっています。
Q. 受入れている介護施設に求めることは?
A. 合格を目指す外国人介護士は、他の日本人スタッフにも良い影響を与えると思います。半年から1年間という受験期間はいろいろ大変かもしれませんが、施設全体で協力して、合格に導いてほしいです。施設側の期待が外国人に伝われば、相乗効果で学習へのモチベーションも向上し、合格に繋がると思います。
Q. 外国人が日本で介護士、介護福祉士として長期的に活躍するために大切なことは?
A. 根拠のある専門職になることが、最も重要だと思います。介護は知識が無くても出来てしまう仕事と見られがちですが、専門職として「根拠に基づいた介護」ができるようになることが、長期的な活躍に繋がると考えています。
ヒューマンライフケアでは、面接前から採用後、配属後まで継続的なサポートを行うことで、受入れ施設様と外国人介護スタッフの双方が安心して就業を続けられるように多角的なサポートを行っています。
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